*こんてんつ*

1・講師紹介
2・初めまして
3−1・掲示板その一
3−2・掲示板その二
4・メール
5・メッセ
6・チャット
7・フォロー?
8・ゲーム
9・マダムたちの憂鬱
    
おしまいに

目次の解説 表紙に戻る

「はい、Aさん。ももさんをお返ししますね」
「ぴーっ(ままぁっ、怖かったよぅ)」
「う、ウチのももさんがここまで怯えるなんて……一体何があったの……」
「まぁ、それはオトメの秘密ということで。それより次のお話にいきましょうか」

一・ひとーつ、人のサイトを勝手に紹介し

「ここでのお話しは、全体を通してご勘弁ネタを集めた……フォロー編強化版……かな」

「そういうことです。まず最初は……リンクについて。しかもちょっと事情が違うリンク」
「大抵のサイトでもそうだけど、「リンクフリー」ってあるよね。これは「ご自由にリンクしてもいいですよ」という意味。報告義務があったりなかったり、いろいろルールがあるから、これはそのサイトの「リンクについて」を読むこと」
「フリー=自由なんだけど……ルールある自由だから、そこのところを間違えないようにしてほしいわね。
たとえば「リンクはTOPページにお願いします」とか。これはカウンタに関わるからそうしてほしいって場合もあるし、ページの整理をしたときに、TOPページ以外は変わりやすいからという理由もあるわ」
「うんうん。それにいくら「このサイトのこのコーナーがおもしろいから、そこだけリンク」と言われると、管理人側としてはちょっと寂しい……」
「お奨めのコーナーがあるというのであれば、ちゃんとTOPページにリンクして、紹介文を書けばいいの。横着しちゃダメ」
「それから困るのが……チャットとか掲示板とかの万人の目に付くところでソレをやられることかな」
「コーナーだけ紹介? つまり期間限定局所的リンクね(笑) ブックマークまたはお気に入り紹介でもいいかも」
「うん。特に「いまこのサイトのチャットルームにいるよー」なんて……止めてほしい……」
「脈絡もなく、別サイトのお客様に来られてもねー……どんなに管理人さん同士仲良さそうで、サイトも相互リンクしている仲とかでも、それって他人の家に遊びに来て、そのお宅の電話を借りて「いまどこどこにいるの、よかったら来ない?」って言ってるのと同じだもの」
「TOPから入ってこないということは、必然的にサイトの注意書きも読まないってことだもんね。突然飛んできて、突然暴れて、突然去っていくの……ふっ……ふふふふっ」
「ぴー(まま?)」
「えーと……鎮静作用のある薬草……確かカノコソウだったかな」
「ぴーっ(んじゃ、私、お湯を沸かしてくるのー)」

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二・ふたつ、不埒な考え休むに似たり

「ふー……漢方がまったりと五臓六腑に染み渡るわー」
「他にもナツメの薬用酒も用意しました。こちらは睡眠前に少し飲んでくださいね」
「お酒ー」
「さて、気分も落ち着いた所で、次は……サイトの管理について」
「うにー」
「Aさん、寝る前に少しですよ。あらら、酔い潰れ気味……起きてくださいー、起きないと、ももさんをけしかけますよー
「しゃぁぁぁぁっ」
「起きたッ、完全に起きたっ、目が覚めたっ。えとね、サイトの管理についてなんだけどね、これはよほどの事情がない限り、他人任せにはしないものなんだよ」
「ネットに触れる時間が極端になくなった。やる気が失せた。やっていく自信がなくなった……事情はどうあれ、管理が出来なくなったら普通は潔くやめちゃうものよ」
「もしくはまめな管理が必要な掲示板やチャットなんかを閉鎖して、サイトそのものは放置とかね」
「まぁ、銀の盾さんのお絵かき板のように、共同管理人を置くケースもあるけど、これって非常に稀なケースなの。
他にもウチの管理人が見たケースでは、ある素材屋さんで物凄い盗作&直リンク被害にあって、サイト管理と素材作成の両立に自信がなくなったからオフラインで懇意にしている友人に共同管理人を頼んだトカ。
これくらい切羽詰まった状態でしか共同管理人は必要ないってことかしらね」
「うんうん。お絵かき板だって、最初から二人で管理しましょうっていうのを前提にして借りてきたんだもん。
途中で管理人追加なんて……そりゃもう、相当運営が危うい状態ってことだよね」
「猫の手も借りたい忙しさ……というより、護衛の虎を一匹飼いたいに近いかな。
あまりにサイトが荒んで、一人で相手をしているとぷつんと脳の配線が切れそうだというときに……多分オフラインでも支えになってくれる人に助けを求める……
これって、恋人を選ぶ心境?」
「……えーと、王樹ちゃんの……」
「ぴっ(恋愛遍歴じゃ参考にならないのー)」
「うっ……痛いところを……」
「ともあれー……管理を頼むときは頼むし、そうでないなら「管理人気分」も止めること。
「お宅のお庭の雑草、みっともないから刈り取っておきました」なんてある日突然見知らぬ人にやられてみなさい。ありがとうとか思う前に、他人が自分の家の庭に入ってきたことに驚くでしょうが」
「そう。しかもそれが雑草じゃなくて、大切に育てていたハーブとかだったら……嫌でしょ? どれがハーブでどれが雑草かは育てた人にしか分からない」
「ハーブの見分けがつくから、雑草だけ刈りました? それでにわかガーデニング気取り? 楽よねー、他人が丹精込めて手入れした庭を、ちょちょいといじるだけで、自分がそこまで育てた気分になるんだものねー、をーほほほほほっ」
「単純明快にいうとね、大きなサイトの管理人代理を申し出る、もしくは陰からそれっぽい行為をやって、自分が運営している気分に浸るなってことよっ。
まずは自分の庭を作ることから始めなさい!」
「しゃぁぁぁっ(お庭の肥料をくれる人は大好きだけど、お庭を踏みにじる人は嫌いなのーーーー)」
「米も高くて困っているのに、農家の方の倉庫から盗むなぁぁぁっ」
「一時間も並んで待っていたのに、子どもを使って割り込んでくるなぁぁぁぁっ」
以下延々10分程、女性特有の「マシンガンのように、取り留めのない、世間に対する苦情やら、近所のスーパーがちっとも安売りしてくれないといった小規模の文句までよりどりみどり」が繰り広げられております。しばらくお待ち下さい。

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三・三つ・醜い浮世の義理もありゃしない

「ふー……イチジクっておいしい……」
「お望みならいくらでも出しますよ。
さてと、次は……うーん、私たちのような作品紹介をメインにしているサイトではあまり関係ないかも……どちらかというと、素材屋のほうが深刻……まず、画像の直リンク」
「ぴ(直リンクって?)」
「ここでいうと、「そんなやり方があるんだー」ってやられそうだけから、あとでままに聞いてね。
知っている人だけに突き刺さる矢といったところかしら。心当たりがあるなら悔い改めなさい」
「これをやられると、サーバーの負担が大きくなるんだ。たとえるなら、毎日あなたの家に、見知らぬ人々(多数)から「醤油ください」と言われていると同じ。すぐ醤油なくなっちゃって、家の家計が大変なことに……」
「サーバーがどかん。だから止めてね。次は作品の無断借用
「ネタにするにしても一言断りを入れるのが仁義ってもんだぜ、お嬢ちゃん」
「きゃーっ、Aさん、かっこいい♪(ぱちぱちぱち)」
「ふっ、惚れちゃいけねぇぜ、マドモアゼル……さておき、ネタにするなら一言報告、そして自分のサイトに公開するならネタ元を書くのが流儀。もちろん「書かなくてもいいです」とかあれば別だけどね。あと他所のサイトの絵をそのまま自分のサイトに挙げて「見て見てー」って……空しくない?」
「いくら自分の好きな絵や文章だとしても、それを自分のサイトでそのまま紹介するのはどうかと……もらったなら別だけど、
もし「自分のサイトが寂しいから、絵を借りました」なんて不届きな考えをもっているなら……ちゃんと相談しなさい。
無断はとにかく禁止。著作権というものが世の中にはあるんだから」
「ぴー(他人のふんどしで相撲を取っても魅力がないの。まんまの絵や文章を借りてもサイトは繁栄しないと思うのー)」
「Aさん……ももさんをどのように育てていらっしゃるの?」
「にょほほほー、マダムの秘密ー」
「んじゃ、あとでラルクさんに聞き出してもらうとして、他は…そうそう、管理人さんって、案外薄情よ? 義理堅く一通一通のメール差出人と内容を完璧になんて覚えていられないわ。
「あの時メールで教えたあれをこうしてください」
なんて、長年連れ添った夫婦でなきゃ分からない
「あれあれそれそれ」語で言われても困るの」
「ぴっ(チャットの五分前までのことは覚えていても、一週間前のメールとなると、わからねぇなぁ……あんた、なんなのさって?)」
「ふふっ、ももさんてば、古い歌をご存知なのね。私の時代から数えると……250年ぐらいは前になるのかしら(笑)
アナタにとっては「たった一人の管理人さん」でも、相手にとっては「たくさんのお客様のうちの一人」だもの。」
「だから、基本的に「あれ」「それ」とかで頼み事しないように。ど忘れしたなら別だけどねー」
「な、何でそこで泣くんですか」
「ぴー(まま、最近「あれ取って」「それそれ」が増えたのー♪)」

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4・四つ、呼ばれて飛び出て飛び出し事故注意

「えとね、さっきはちょっと興奮してお話するの忘れてたけど、サイトの管理についてもう少し。あのね、サイトに遊びにきてくれて、そしてめいっぱい遊んでくれるのはとても嬉しいのだけど、サイトには、管理人独自の「テンション」とか「ペース」があるものなんだよ」
「人間が作っているのだもの。当然よね。作品公開系のサイトではありがたいことだけど、自分の作品で大いに盛り上がってくれるのは、それはそれは嬉しいことなの。でもね、何事にも限度があるものよ」
「ぴっ(異常にテンションが高い状態で掲示板やチャットを占領したりすること?)」
「まぁ、何をもって異常とするか、基準が難しいけど、それも一つね。盛り上げよう、盛り上げようっていう意図がみえみえの会話や書き込みは、管理人さんが「どーせウチは放置サイトですよーだ」って……拗ねちゃうかもしれないでしょ(笑)」
「寂しいサイトだから盛り上げようって……だから「サイトの管理は管理人がやるからほっといてー」ってとこかな」
「そうですね。それからよくお絵かき板なんかでテーマが続いたりすることがあるけど、それも自然の流れだからドコに進むか分からなくて楽しいってこともあるし、意図的にお題を出すのは管理人さんだけの特権かもね。
大切なのは……サイトを盛り上げる義務があるのは管理人さんだけってこと。お客様にあるのはサイトを楽しむ権利ってとこかしらね」
「ぴぃっ(無為自然が一番なの?)」
「ももさん……今度ももさんのおうちの本棚、見せてくださいね?」
「ううっ……押入れの奥に隠してるのかな……故事成語辞典とか漢和辞典とか……」
「えーと……それからみんなの目に付くところに、「一部の人間」で盛り上がった結果を持ち込まないってことも大切ね」
「ぴぴっ(「お祭り企画」は管理人さんの仕事。どうしても皆に公開したいって時には、管理人さんを経由するか、自サイトで公開するかなの。最近王樹さんとこの管理人さん、ソレやったのー)」
「あはは〜、あれはAさんも共犯だから(遠い目)。
えーと、もし熱のこもった討論議論、副産物のハイテンション作品を公開したいって思ったときには、自分のサイトで公開してみてね。それで管理人さんをご招待するの。だったらどんなテンションでもお構いなしだもの。
もちろん、二次創作公開のルールは守った上で、だけど」
「主犯は王樹ちゃんトコの管理人さんだもんね〜♪
それから「このサイト、寂しいので皆で書き込みましょう」とかいう勢いで流れ込んでくるのは止めようね。そんな書き込み、ちっとも嬉しくないんだよ。不自然だし、ヘタすると嵐に見えるし……」
「そんなのわかりっこない? 分かるわよ〜……文字はヒトが何かを伝えるために生まれた文化だもの。たとえそれがデジタル化された記号の羅列でも、ね」
「ぴぃぴ(盛り上がるも盛り下がるも自然の流れ。サイトは全て管理人さんのペースで作られていくものなの。心配しなくてもいいし、無理矢理テンション上げ下げしなくていいのー!)」
「そそっ。最近サイトに活気がないなあって思ったら、誰かと組んで怒涛のように押しかけるんじゃなくて、個々人でまったりと掲示板に書き込む、お絵かき板に描く、メールで応援してみるとか、管理人さんを元気付けるようなことをしよう〜」
「ま、管理人も人間。応援されれば頑張るだろうけど、気分が乗っていないときにはとことん乗ってないんだから、生暖かい目で見守りましょうね(笑)」

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退治てくれよう、マナー知らず

「うーん、一番毒のある話題だったような気がするわ。トウゴマも真っ青」

「管理人として一番してほしくない事だけを抽出したからね。でも完全な人間なんてどこにもいないんだし。管理人も日々、どうやったらお客様が楽しんでくれるかなーって、頭をひねってたりするんだから」
「ぴー(ままもがんばってるの。だから私もがんばって暴れるのー。その方が日記のネタになるのー)」
「ほ、ほどほどにお願い、もも……とにかく大切なのは、他人様の家で遊んでいるという謙虚さを忘れずに、かつ、管理人と一緒にネットライフを楽しもうって気持ちをもち続けることかな」
「管理人以外はみんなお客様。自分もサイト持ちだから管理人同士対等だもんねーなんて……ありえないわよ?
あくまでそのサイトの管理人は一人、そのひとだけ。その人が王様で神様で法律書で裁判官で審判で大黒柱で縁の下の力持ちなんだから」
「偉そうなこといってるけど、こんなこと訴えている管理人だって、自分が他所に行けばお客様で、そしてお客様としてやっちゃいけないことも相当しでかしたわけだし……」
「だから自戒の意味も込めてるつもりよ?
この講座で扱っているの品物は基本的に
「されちゃ困るもの」と「あれはマナー違反だったかなぁ」って管理人が思ったもの。
でも全般的に管理人寄りの意見。ワンサイドゲーム(笑)」
「ぴっ(だからここの意見を全面的に認めろとは言わないの。
でも思い当たるならちょっと考えて欲しいし、
何も思わないっていう人もやっぱり考えて欲しいの)」
「自分は完璧なネットマナーを身につけているつもりでも、案外大ハズレってこともあるからね。
標準語のつもりで使っていた言葉が方言だったりするのと同じ。
方言が悪いとは言わないけど、気づかないという点では論点は同じなんだよ」
「ぴぃっ(竜槍さんの管理人、平気な顔して「片付ける」を「なおす」っていうの。でもこれ関西から西の方言。指摘されるまで気づかなかったの。
マナー違反かもって思ったら、ここだけじゃなくていろんなネットマナーサイトを見てみるの。「君子豹変」なのー)」
「だって「カタヅケロ」より「ナオセ」の方が言葉の数少ないし……こほん、気分を害したというアナタ、それって管理人が傲慢だから? それとも……図星だから? ココアでも飲んで、ゆったりとした気持ちで考えてみてね。お酒はダメよ」
「え、ダメ?」

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