*こんてんつ*

1・講師紹介
2・初めまして
3−1・掲示板その一
3−2・掲示板その二
4・メール     
5・メッセ

目次の解説 表紙に戻る

一・まずは基本編

「メール編、担当は私、オウジュ=レンドウと……」
「掲示板編その2に続いて、アタシ、ケイがやりまーす。何はともあれ、ラルクが相手じゃなくてよかったー♪」
「ふふっ、今回はね、普通会わない組み合わせでやることが基本なんですって。私たち、所属サイトが違うから、滅多に会わないでしょ」
「王樹のトコの管理人さんがネタにすれば別だけど、確かにそうだね。なんだか新鮮だぁ」
「それじゃ女の子同士で仲良く進めていきましょうか。えーと、まずは基本。件名を付けて送信すること」
「え……なんか随分基本だね」
「大切よー。昨今いたずらメールとか勧誘メールがゾウリムシより早いスピードで増殖している御時世なんだから」
「たとえが気持ち悪いにゃあ……」
「悪質なメールに相応しい、もっと適切で不穏当なたとえはあるんだけど、ま、良い子の情操教育に悪いし、ケイちゃんに余計なこと教えると、カイル君に怒られそうだから」
「にゃん、カイル優しいもん。いいだろー」
「はいはい。それ以上のろけられると、私ものろけたくなるからやめてね(笑)。
それでね、大きなサイトとなれば、毎日すごい量のメールを受け取るの。パッと見て、どういう用件の内容がわかるようにしておいてくれたら、安心でしょ」
「でもさ、「こんにちわ」とか「初めまして」はだめだよね」
「そのとおり。最近の勧誘メールはいかにも知人のように振る舞うタイトルで送り付けてくるから、フレンドリーなタイトルはかえって怪しまれて、開く間もなくゴミ箱いきになる場合もあるわ」
「だからタイトルには、そのサイトを見ていないと付けられないような名前をつけるといいんだよね。
「カイルがかっこいいーっ」とか「ラルクって陰険だよね」とか書いてあれば、絶対銀の盾あてのメールだってわかるもん」
「ものすごい主観が入った件名……とにかく、件名は少々ぶっきらぼうでも、内容がパッと見て分かるようにしておいたほうが無難よ。「ダウンロード希望」とかでも、十分だしね。
ちゃんと開いてもらえるように、工夫してみてね」
「メールの返事は最低1週間は待つのが常識だよ。それでも来ないなら……忘れているか、返事が必要ないと判断したメールだね。判断基準は管理人次第。
どーして返事くれないの? とか聞くと、余計にもらえなくなるよ♪」
「送信側にしてみれば「返事が必ずくるはずの内容」でも、受け手がそう思わなかったらそれまで。血の通った手紙のやり取りはアナログでも途絶えることがあるんだもの。神経質にならないことが大切ね」

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二・そのほう、名を名乗れぃ

「あ、この前テレビで見た。じだいげきって奴だね」
「……(あの館、テレビまであるの?)メールには必ず名前を書くことが大切よ。ハンドルネームでいいから「掲示板で時々書き込んでいる〇〇です」とかあると、管理人としては安心できるわね。
なるべくハンドルネームは統一しておいたほうがいいわ。違うなら違うなりに軽く説明しないと、「同一アカウントの別名」はいろんなトコロで嫌われるわよ?」
「さっき竜槍とももさんが言ってた掲示板ルールとちょっとかぶるー」
「名前はそれだけ重要ってことかな。時々困るのは、差出人にメーラーで設定しちゃった別の名前が書いてあるときね。
実はウチの管理人、しばらくこのことに気づかなくて、本名を配布していたのよ」
「うわぁ、手痛いミスだね」
「今でも似たようなものだけど、どちらもハンドルネームにしてあるから本人は納得してるみたい。相手は混乱するでしょうけどね。
でも掲示板に書き込むときは、最初に書き込んだハンドルネームの方を使っているわよ?
ハンドルネームを趣味や必要に迫られて複数持っている方は、特にちゃんと名乗っておいたほうが相手に不審がられなくて済むってことかな」
匿名の手紙って、実際に封筒とか手紙で送られてきても、気持ち悪いもんね」
「この複数ハンドルは、ちゃんと「本人だ」って説明している分にはいいわよ。
でももっと困るのは「代理」で出している場合」
「ふにゃ? メールの代理って……代筆じゃあるまいし……違うヒトが送信してますなんて、分からないよ……」
「そゆこと。なのにねぇ……「子どもが○○が解けないらしいので、お答えくださるよう……」とか、差出人と手紙を書いている人が違う手紙がくることもあるんですって」
「一つ毒吐いてもいい?」
「どぞどぞ〜♪」
「もしホントに親に頼まないとメールすらできない年齢なら、ネットやる前に図書館に行けぇぇぇっ。
もし親のフリをしないとメールが出せないほど後ろ暗いことをやったんなら、素直に謝れぇぇぇぇっ」
「メールを出すのが億劫だったり、気後れするようなら、掲示板で聞きなさい。もっとも、そういうヒトはメールウェアは諦めることね。
管理人はね、自分の趣味に興味を持っている《本人》と交流したいものなの」

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三・用件は手短に、かつ濃い内容で

「それ、なんかムツカしくない?」
「簡単簡単。確かに私たちの所属するサイトの管理人たちは、作品紹介型のサイトだから、感想は泣いて喜ぶほど嬉しいわよ?
でもね「面白かった」って
電報みたいなメールをもらっても「なっ、なんだ、この暗号わっ」とかいう配線が一、二本飛んだ反応しかできないの」
「脳がお疲れなんだね……」
「疲れさせているのよ。一瞬で疲労度100って感じになるメールの代表。
かといって「貴殿の作品、拝見つかまつり候、小生非常に感銘を受け奉り候。願わくば小生のこの燃えたぎる胸の内を明かしますれば、貴殿におきましてしばしの間、お付き合いくださいますよう、願い奉り候」以下延々三万文字にわたる論文を提出されても困るでしょ」
「……うにゃっ、終わったの?」
「(一瞬で寝たわね……)だから、文章を書くのが苦手でも、それなりに心を込めて書いてくれれば嬉しいの。
「BotherRhapsodyをプレイしました。すっごく面白かったです。また続きが出たら、絶対やります。頑張ってください」どう、ケイちゃん。嬉しいでしょ」
「だってBRはアタシもカイルもひどい目にあったもん……面白かったって……ぐすん」
「あらら、当事者に言うべきじゃナカッタカ。ま、メールを出すときは、読書感想文スーパーショート版でも学校に提出する気分で書いてみてね。国語の採点にかかわるとなれば、必死になれる……かも?」
「ううっ、めげないもん。
読書感想文で思い出したけど、国語の授業で作文提出するときって、何度も読み返したりしなかった?
メールも同じだよ。誤字・脱字・内容がヘンとか、先生に赤ペンで訂正されないように、必死になったでしょ。
メールもさ、
出す前に一度「下書き保存」して、見直すぐらいのことはしてみようね」
「特に、マイナス思考の手紙の時には要注意。
世の中、冷静にケンカ売れる人は少ないもの。
苦情・問合せとか、ついつい
ケンカ腰になりそうなお手紙は、一晩冷蔵庫で冷却すること。
もちろん「理路整然・沈着冷静・裁判所もびっくりの供述調書(笑)」なら受けて立つかもね」
「王樹っ、そんな物騒なメール、要らないよ!
だいたいそんなコムツカシイメール、読むだけで疲れるしっ、そもそもそんなメール要らないって言ってるときもあるしっ。
はじめに」を無視すると、ラルクが怒るんだよ!」
「ケイちゃんてば、そういうときだけおにーさんを好意的に利用するのね(笑)。
もらうなら楽しいメールのほうがいいものね。気軽に出せるからってちょっと待って。基本的に「お手紙」なのよ? 携帯でもパソコンでもお手軽に「ぽん」っと送れちゃうけど、アナログな「文通」をしたとき、
はたしてその文面でいいのか、考えてみてね。
手書きのお手紙は何度も読み返すのに、メールはしない、なんて手抜きしちゃだめよ」
「あとね、いくら奇麗なメールが送れるからってHTML形式メールには気をつけてほしいんだ」
「そうね。確かにホームページをそのままメールにしたみたいに、背景画像とかフォントカラーとか、様々な効果をつけることができて奇麗だけど……重いのよね。
おまけに、たまにウイルス運んだりするし…俗にいう「サイトを見ただけで感染」と同じタイプの感染」
「うわっ、それは痛いね……ダウンロードに時間かかるなぁ……で、やっと落として開いたら中身のないメールorウイルスメール……一発で着信拒否しそうだね」
「そこまでココロない対応はしないと思うけど……毎回それだったら忠告ぐらいはするでしょうね。
「ごめんなさぁい、私のメールソフト、テキスト形式しか受け取れないのー♪(嘘)」とかね」
「うっわ、ラルク顔負けの笑顔で毒……でもこれ大切だよね。メーラーによってはHTML形式を受信できなくて、文字化けするんでしょ」
「そ。タグの羅列か、もしくはまったく意味のない完全無欠の文字化けメール。
だから
テキスト形式を主に使って、相手がHTMLメール受信可能だったら……効果的に使ってみたら? 濫用はダメよ」
「あとは機種依存文字に気をつけようね。相手のパソコンやOSによっては読めない文字があるんだ。
たとえば……数字の4を「IV」で表現すると大抵化けるよ。
ちなみにこれは回避策のアルファベットで代用ー」
「他には……ええと、返信アドレスを署名欄に書いておくってのもありがたいわね。「返信」を押せばいいとかじゃなくて……ささやかに親切。
送信と受信のアドレスを別にしているっていうときにはその旨を明記するとか、ね」

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四・言語道断横断歩道

「これ……何」
「ウチの管理人が昔見たことがある8文字熟語」
「絶対何かが間違っているような気がするけど……ここでは何のお話しをするの?」
「ウイルス」
「にゃっ」
「コンピュータウイルスの話よ。だからそんなに怯えない怯えない、ほーら、ねこじゃらしだよー♪」
「うにゃうにゃ……じゃなくてっ、コンピュータウイルスって、あのコンピュータを壊しちゃうってやつでしょ」
「そ、私たちの時代になっても猛威を振るってる、仮想空間の悪夢って奴ね。対策してもそれを上回るウイルスプログラムが生まれる……このあたりのいたちごっこは現実のウイルスと似ているんだもの……ウイルスプログラムとはよく言ったものだわ」
「で、それを送ってくる人間がいるんだね」
「うふふふー、知らないで送信するのは可愛い方よね。「対策できていませんよー」って返信できるもの。で、悪質なのは……こちらが「すみません。ウチのサイトルールを熟読のうえお越しください」って注意書きを送った場合」
「注意しただけじゃん。気を付けてねーって。お互い気持ちよくサイト交流したいもんね」
「ケイちゃんはいい子ねー……これ、実話なんだけど、後日あきらかにその人だって分かるアドレスから、ウイルスメールが10数通送り付けられてきたの」
「うげっ、陰険ー、ラルクみたいー」
「おにーさんがいないところじゃ、いいたい放題ねー……この話、サイト運営人が一度は耳にするネット怪談よ。割りとメジャーなんじゃないかな。実話なだけに」
「んーと……あっ、そうそう、カイルが言ってた。ウイルスと間違えやすいから、添付ファイルは送り付けないこと。もしどうしても添付したいなら、ちゃんとそのことを書いておくことが大事だって」
「サイト運営中の方なら、イラストや長文を送りたいってときには、自分のサイトにデータをアップして、そのURLを教えるという方法のほうがいいわ。これだとウイルスの心配もないし。巨大ファイルは迷惑千万。圧縮して添付とか、この「サイトにお越しください」法がいいわよ」
「でもそのサイトがウイルスに感染してたら?」
「そこまで責任持てないわよ」
「……無責任……」
「……ケイちゃん、これなんだかわかる?」
「……ふにゃぁぁぁぁぁ、なんか、きもちいいーーーー力が抜けるよぅ………」
「やっぱりキャットウーマンにも効くのね。マタタビ」

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五・メールウェアを楽しもう

「にょ〜〜〜〜♪」
「さて、ケイちゃんがちょっと気持ちよくなっている間にもう一つお話。ゲーム編に関わることだけど、「メールウェア」についてね」
「ふに……メールウェアっていうのはね、そのソフトで遊ぶために、制作の人にメールを出さなきゃいけないソフトのことだよ」
「あら、もう立ち直ってる。ちょっと量が少ナカッタか。
ケイちゃんの言うとおり、なんだけど、どうして分かる?」
「うーんと……どんなヒトがソフトを使ってくれるか、分かるから?」
「それもあるかな。
大半のフリーウェアは気軽に使ってもらって、気軽に感想を聞きたいから、簡単にダウンロードできるようにしてあるわ。
でも中には、「こだわりの逸品」もあるの。
つまり…使用者を限定するソフトってこと」
「たとえば、万人向けでないアブナイゲームとか?」
「う……それはあまり公開もできないんじゃ……可愛い笑顔で平然と……。
あのね、作品の中には制作者が自主的に制限を設けたい……なんていうか「濃い」ゲームができちゃうこともあるの。
ケイちゃんの言うとおり、万人向けでないアブナイゲームだったり、単純にネタが内輪ネタ過ぎて作品を深く愛していないと分からないネタとかね」
「他には連続ドラマ仕立てにしてあって、一話をクリアしないと二話ができない仕組みとかかな。
大抵メールウェアにしている理由は書いてあるよね。でないと単にアドレス収集しているだけの嫌なヒトだもんね」
「そゆこと。その理由に納得できて、なおかつ利用したいなら、メールを出してみましょうね」
「でー……肝心のお手紙の書き方だけど……」
「名乗りなさい」
「うわぁ、王樹、なんかオーラがカタチになって、食人植物になってるけど……うわー、おいしくなさそう」
「あら、失礼。確かに「食べられる」草だけど、おいしくないわね。コレ。
……あのね、企業や開発専門とかいうサイトならありうるけど、個人の趣味のサイトで「メールウェア」って言っているソフトは、管理人が一つ一つ対応してお返事を書くものなの。
「自動返信機能でお返事」とでもしていない限り、機械的対応はしていないってこと」
「うんうん。名乗りもせずに「くれ」とかいうメールは、ここのマナーをもう一度熟読っ!
見ず知らずのヒトにお手紙だすのに名乗らないって、それだけで失礼だよ。
本文のない「空メール」はもってのほか。だいたいソレじゃ、ウイルスメールと変わらないよ」
「それから次にあるのが「欲しいです」だけ。
……陳腐な口説き文句以下ね。
主語・述語・目的語がまともじゃない文書なんて、相手にしていられないわ。顔を洗って出直していらっしゃい」
「……王樹、なんか私情が入ってるみたいだけど……何かあったの?」
「別に〜……昔、丑三つ時にこんな電話がかかってきて、ナンバーみたら知人だったから、正しい日本語について講義してあげただけ♪」
「(うわ、絶対その「知人」、地獄見たな)
さっきも言ったけど、メールウェアをやりたいっていう希望は嬉しいんだよ。そこまでして自分の作ったものをやってくれるんだって。
でもね、プログラムが反応しているわけじゃなくて、血の通った人間が処理しているの。
だから一言ぐらい、サイトの感想とか添えてあると嬉しいな」
「勿論、事務的な申し込みでも、正しい日本語なら一向に構わないわ。管理人としてはちょっと寂しいけどね。
『ダウンロード希望します』よりは『ダウンロード希望します。頑張ってください』の方が、温かみがあるでしょ」
「基本だけど、自分がそのメールを受け取ったときに、内容が理解できるか、嫌な気持ちにならないかどうか、書き終えて送信ボタン押す前に考えてから、ぽちっとな♪」
「……また古いネタを……やれやれ」

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