*こんてんつ*

1・講師紹介
2・初めまして
3−1・掲示板その一
3−2・掲示板その二
4・メール
5・メッセ
6・チャット
7・フォロー?
8・ゲーム     
9・マダムたちの憂鬱
おしまいに

目次の解説 表紙に戻る

「……さっきからあっちのほうで爆発が頻繁に起きてるよ……」
「ももさん、派遣したけど……大丈夫かなぁ……王樹ちゃんが「話題の内容が内容だけにすさみそうだから、癒しペットを借りていきまーす」って言ってたけど……」
「うにゃ……なんで王樹、人間なのに鬼気なんか出せるの……ラルクも全開だし……怖くてあっちに近寄れないよぅ」
「魔導使いってそういうものなのかもねー……さて、こちらはなごやかに話そうね。お題はダウンロードゲームについて」
「さっきも王樹が「女の子同士でなごやかに」って言ったのに、ひどい目にあったよ……Aだってあのももさんのママなんだし……油断できない……」
「大丈夫。ワタクシは普通の人間だから。王樹ちゃんみたいに何もないところから突然ネコジャラシとかマタタビとか出せないし。
せいぜいこれくらいかなぁ(しゅっ)」
「みぎゃーーーっ、何だよ、この香水っ!!」
「うーん、爽やかなオレンジのか・ほ・り♪」

一・バグだ。行き止まりだ。ヘルプミー!(但し、me=制作者)

「んとね、アタシたちが活躍する場は小説だけじゃなくて、ゲームもなんだ。ウチの管理人が寝る間も惜しんで作ったアドベンチャーゲームってのに出演中」
「ネットなんかで配布されているソフトを使えば、誰でも作れるんだよね。そして完成品も簡単に配布できる。必要なのは制作者の根性だけかな」
「コンピュータのプログラムでもよくあることだけど、問題なのはバグが発生したとき」
「そうそう。バグの発生はやっぱり制作した人間に責任があるから、もし発見したら教えてくれるとありがたいし、時間が許す限り訂正だってしていくよ。
でもここでちょっストップ。
すぐに「これどうすればいいんですかっ」て管理人に聞くのは勘弁してほしいの」
「なんで。バグ報告はありがたいものだって、言ったばかりじゃん」
「配布したての頃はまだしも、制作・配布からしばらく時間が経過したゲームは既にそのバグについて対策した後ってことが多いの。
回避方法とか、掲示板や専用のページに記載されていることがほとんど。
一度目を通すなり、検索するなり
自力で解決する努力もしてほしいなぁ……」
「配布した人間にバグ処理の責任があるっていっても……何度も同じこと聞かれるの面倒だしね。
この点に関しては、お客様同士で助け合う掲示板を別に設けているところもあるし……切実なんだねー」
「そういうこと。管理人はオウムじゃないんだから、同じこと繰り返し聞かれると「ぷっちん」しちゃうよ。
バクについては、なるべく自力で。これ大切。
過去ログ検索したりFAQを見て、それでもまったく載っていない、回避できないバグなら報告しようね」
「間違っても、回避方法を別のサイトで尋ねちゃだめだよ。制作ソフトの配布元とかに「こういうゲームのここのバグはどうすればいいですか」なんて言語道断っ。
相手に迷惑がかかるし、自分で解決できなかった管理人が怒られるんだから」
「無料で配布=責任はダウンロードした人間。もしそれが嫌ならダウンロードするのを控える。
フリーウェアは基本的にノーサポート。
ぐだぐだと「管理人がしっかり作らないから」なんて説教されても……管理人の飲酒量が増えたり、カラオケで憂さ晴らししたりで、次回作の制作時間が大幅削減。財務省もびっくり」
「財務省関係ないし……だからね、オンラインソフトの不具合は、あくまで制作者のサイト内で解決するよう努めてね。他に広げないように」
「次はゲームの攻略について。
ゲームの進め方や攻略法を聞くときには「わからない」だけじゃどうしようもないよ。ちゃんと「作品名」は必須として……「どのあたり」「ここで行き詰まっている」「ここまで進めた」とか
状況を具体的に挙げてくれると答える側も簡単」
「ゲームの攻略はメールで管理人に聞くより、掲示板に書き込むと、親切な妖精さんが答えてくれることもあるよ。妖精の話はさっき話したけどね。
メールだと「また同じ質問……」って管理人がヘコむこともあるしね。
楽しい読書感想文付だと嬉しくなっちゃうかも♪」
「豚もおだてりゃヤシの木に登る〜♪
こほん、えとね、書き込むときにはその掲示板がゲームのネタを書き込んでもいい板なのか、確認はしてね。ましてネタばれ厳禁掲示板に迂闊に書き込むと管理人がヘコむからね。
ネタバレ書き込みはタイトルにも気を配ろうね」
「それからチャットで攻略を聞くときには、特に気をつけて。
これはゲームを進めていないヒトの楽しみを奪うだけじゃなくて、管理人としても困るんだよ。
チャットは発言の削除ができない分、ネタバレを止められないし」
「推理ゲームなんかじゃ特にそうだろうけど、キーワードなんかを公開されると制作者の意図を無視することになるよ。「せっかく秘密にしていたのに、何で公開するのさーーーーっ」てね。
楽しみを奪わない程度にヒントを出してくれるとありがたいなぁ。
『そのキーワードは○○だよ』って直接言うより、『□□まで進めると、自然に分かりますよ』って誘導するとか」
「クリアしたヒトだけへのお楽しみキーワードとか、制作者が秘密にしているトリックネタとか、公開されるとホントに困るんだ。
制作者最終奥義「公開中止」はお互い嫌な気持ちになるから、気をつけてね」
「んではまとめ。
1・バグ報告は掲示板へ。回避策の問合せはとことん調べつくして、できなかった場合に限る。
2・メールは具体的に書く。なお読書感想文つきだと制作者に「薬草を使った」のと同じ効果を与えられるよ。
3・攻略掲示板を有効活用してください。
4・チャットなどでネタバレ厳禁ネタを公開しない。
こんなとこかなぁ」
「うんうん。それからすっごく基本なんだけど、書き込むサイトを間違えないこと。
ちゃんと配布元サイトに聞こうね」

▲TOP

二・企業秘密は村人Aにもある

「村人A?」
「ワタクシのことじゃなくて、ま、普通の人とでも考えおいてね。あのねケイちゃんとこの管理人さん、それはそれは素晴らしいゲームをお作りになっているの」
「へへっ、いーだろー。でも……カイルいつもひどい目に遭うんだよね。それがいいっていうファンの子もいるけど……アタシは不満。いっつもおいしいところはラルクがもってっちゃうし……ぶつぶつ……」
「にょほほ、ワタクシはおにーさんが格好いいならそれでいいー。
えとね、確かにすごいゲームを作っているし、それを見習いたいっていう気持ちも十分に分かる。竜槍君のとこの管理人さんなんかはその典型例」
「王樹たちが出るゲームだよね。A、クリアできたの?」
「……ううっ、どうしても全エンドが見れない……それでね、作ることはいいことだ。うん、ワタクシも制作中。でも、「作り方の参考にしたいからソースを見せてくれ」は不可!
「うにー、楽ではあるけどね。でも猿まねして作っても面白くないと思うよ」
「そういうこと。ホームページのタグなんかでも、最初は意味も分からずコピペしてただろうけど、使っているうちにタグの意味がわかるようになるでしょ。
それと同じように自分で扱えないコマンドやタグを見ても結局使いこなせないと思うよ。
こういうのは徐々に慣れていくか、制作ソフトのサポートを利用しようね」
「A、ビルダー使いのくせに……興味本位で見たいとも思うかもしれないけど、レベルとしては「あなたの机の引き出しを見せて下さい」並の好奇心だよ」
「そうそう。「好奇心猫を殺す」なんて諺もあるんだから、管理人が公表したくないって言っている情報について、ひつこく食い下がるのは止めようね」
「にゃあ……わざと引用したなぁ、その諺ー」

▲TOP

三・村人Aは無力です

「まぁ、村人だもん。RPGでも「ようこそ〇〇の村へ」とか言っているし」
「うん。あのね、ゲーム制作できるからって、ゲームに関することを何でもやってくれるってわけじゃないの。ゲーム配布するようになって言われた困ること、一つ目は「デバッグして下さい」」
「アタシたちが出てるゲームの? だったら責任持って…」
「ノンノン。お客様が作ったゲームの」
「……自分で作ったゲームのデバッグさえ嫌になるのに、どうして他人のゲームのデバッグしなきゃいけないのさっ!」
「そゆこと。いくらゲーム制作に慣れているからって、こんなこと頼まれても困るんだよね。管理人は自分の趣味でゲームを作っているだけで、本業でもなんでもないんだし。
その2「
ゲーム作りました。やって下さい」……ほとんどデバッグして下さいと変わらないけど、自分の趣味じゃ無いゲームをやるのって、苦痛以外の何物でもないし」
「自分のゲームをやってほしいなら、そういうサイトに登録すればいいんだよ……」
「えとね、これに関しては、例外もあって、もしそのサイトのキャラクターを使ったゲームであれば、やっぱりお借りしたことへの礼も兼ねて完成報告とダウンロード方法を教えてあげるといいよ」
「たとえばアタシたちを使ったゲームとか?」
「うん。もちろんちゃんと「お借りする」ってことを伝えたうえで、しかも良識的な使い方であることが前提だけど」
「良識的じゃない使い方って?」
「ケイちゃん。ちょっとその素敵なお耳を貸してね……つまりー、●▲☆で※★□な……」
「ふーーーーっ」
「そんなに毛を逆立てなくても……」
「うーーーっそんなんだったらいらないもん……それから同じゲーム制作者として意見を聞きたいなぁって思ったときは、「ダウンロードして下さい」じゃなくて「作ってみました。よかったらどうぞ」ってお誘い程度のメッセージを送るといいよ。そしたら「あ、じゃあやってみようかな」って気分になるもんね」
「そうそう。何事も強制はいけないよ」

▲TOP

四・みっしょん・いんぽしぶる

「有名な映画のタイトルだね。で、何が不可能なの?」
「ゲーム制作」
「うわぁ、フリーウェアゲームサイトとして致命的」
でも原因がお客様なら、文句は言えないでしょ。ふっふっふっ」
「あ、ブラック・マダムだぁ」
「いやん。マダムって呼んでいいのはおにーさんだけっ♪」
「……だから、ラルクのドコがいいのさ。カイルの方がずっといいのに……確か掲示板のあたりだったかな。竜槍とももさんが話してた「制作意欲を無くさせる書き込み」だっけ」
「そう、それそれ。たとえば……
「次のゲームはいつできるんですかっ」
楽しみにしてくれるのはありがたいんだけどねー……管理人はね、それだけを作るために生きているわけじゃないの。ゲームメーカーの社員じゃないんだから。ほぼ完全に個人作成」
「趣味の範囲ってやつだね。
「作ってみました。できました。よかったら遊んでね」っていうレベル」
「そゆこと。大抵の人は一人で作成しているのに、急かされてもねぇ……期待してくれてるのは嬉しいけど……」
「いい音楽が見つからないとか、いい背景が見つからないとかいう技術的な停滞から、現実に時間が取れないっていう問題まで、いろいろあるんだから、「いつできるんですか」なんて聞かれても答えようがないよ」
「実際にゲームを作っている会社が発売予定日を延期したら、ユーザーとしては不満大爆発だろうけど、ケイちゃんの言うとおり、個人の趣味の範囲で作成しているものに苦情言ってもしょうがないよ」
「そんなに不満なら、自分で作ってみればいいんだよね。どれくらい根気がいる作業かわかるもん。
もし一人で、制作日数をほとんどかけずに、万人を唸らせるゲームを作ってくれたら、管理人も恐れ入って制作を進めるかもしれないけどさっ」
「だからって「そんなに進まないなら、手伝いますよ」はまさしく余計なお世話。
自分で作るから楽しいの! 一人でできるもんっ」
「んとね、熱烈に自分を売り込むのは勘弁して欲しいの……売り込む前に、自分一人でゲーム作ってね。
それが「ううむ」って唸るような作品だったら、こちらの方がむしろ「一緒に作りませんか」なんてお誘いしちゃうかもだよ」
「そうそう。「いつか王子様が」じゃないけど、いつか自分の好きなフリーウェア作家さんからお誘いがかかるまで、自分のスキルを磨くのだっ。
気がついたら自分の方が相手の作家より有名になってたりしてね(笑)」
「作風とか、ゲーム内容の機密保持…なんてたいそうなものでもないけど、一人で作っていれば、作りたいときに作れるから気楽だしね。
だから一番嬉しいのは「頑張ってね」の一言かな♪」
「んで、他にもヘコむのが「批評」……」
「なんで。自分の作品を「いいもの」にしていくために、「批評OK」ってしてるとこ、結構あるよ?」
「書き方と程度によるんだな、コレが。たとえば、
「イベントの発生方法が難しかったです(泣)」
って言われれば、
「ありゃー、ごめんなさい〜、次回はもすこし簡単にしてみますね〜」
って会話も弾むし、制作意欲に火がつくよ? でも
「イベント分かりづらいのが難点。ユーザーを困らせているとしか思えない」
って、通りすがりの名もなき人とか、来るたびに同じ人から似たような批評をされてごらん?」
「うにゃ……そういえばウチにも
「何であのキャラ出さないの? 手抜き? 演出にしてもつまんない」
とかいうメール来たよ……あのさ……サイト巡りでも基本なんだよ……
「イヤなら忘れろっ」
以上っ!」
「うん。なかったことにして、忘れちゃうのが一番。
「改善してほしい」っていう善意より、「ツマラナイ」っていう悪意が見え見えの批評は、ホント御勘弁……」
「そのゲームをやってみて、なんだかイライラしてきたってことは、相性が合わなかったってことなんだし、好きだからこそ改善してほしいなら、言葉を選ばなきゃ」
「そそっ。
制作者にしてみれば自分勝手好き勝手に公開してるだけ。でもやっぱユーザーさんの反応は気になる。フクザツなオトメコゴロ(笑)
媚びはしないけど、褒められればヤシの木にだって登っちゃう人が多いから、ホントに好きなら、ポジティブで行こう♪」

▲TOP

五・フリーマーケットとは似て非なる

「ところで今更だけど、「フリー」ってどういう意味か分かる?」
「ホントに今更だねー……《無料、自由》ってことでしょ。だから「フリーウェア」とか「フリーソフト」って書いてあるゲームは無料で利用できますっていう意味になるんだよね」
「そういうこと。もちろんネットに接続している間は通信料がかかるから……ダウンロード中の通信費は含みませんってことかなぁ(笑)
あくまでソフト自体は金銭のかかわるものではないっと」
「フリーの意味が分かっていれば、当たり前じゃん。それに、もし有料ならもっと面倒な操作が必要だよ」
「そうそう。何の手続きをしないで、ただダウンロードしただけなのに後日料金の請求がきたら、まず詐欺の疑いがあるから、最寄りの消費者センターへ。
有料であれば大抵「送金方法」とかあるはずだし、有料なのに有料と分かるようにしていないソフトは詐欺だから警察へ」
「だからさー、フリーの意味が分かっていれば何も問題ないよー」
「まぁ、フリーという言葉はなんとなく分かっていても、freeってあっさり書けない……つまりお子様だったら「フリーって、何」って聞きかねないからね」
「んじゃ、お子様向けに……「シェアウェア」「シェアソフト」っていうのは有料。「メールウェア」は制作者にメールでお知らせしたうえで利用できるソフト……って、ここでなんでこんなこといわなきゃいけないのさ……」
「過去にね……「フリーウェアって、お金が必要なんですか」ってケイちゃんとこの管理人さんが聞かれたことがあるんだって……もうパソコンの前で仮死状態になるしかないよね……」
「「危険が危ないんですか」「骨折が折れたのですか」と同レベルの質問だもんね……」
「でね、「フリーウェア」っていうのは、ノーサポートだよん♪って開き直りできるものなんだよ? でもあんまりだからってんでサポート掲示板を設けていたり、FAQ作ったり……あくまで制作者の「厚意」で「好意」なんだよね〜」
「そだね。お金にこだわってる訳じゃないけど、やっぱ「シェアウェア」よりは責任軽いよ。丹精こめて作った「お手軽無料ゲーム」だもん。
だからケチつけたり制作せかしたりなんて、言語道断だよ」
「まぁ、シェアウェアにはシェアウェアなりの責任ってのがあるよね。でも敷居が高い分、お客様は分別のあるヒトだったりするんだよね〜♪
バグとか丁寧に教えてくれたり」
「でも逆にヒドイのもレベルアップしたりするんだよっ。
『お宅のゲーム、インストールしたら壊れました。金返せ』とか『金取ったんだから、懇切丁寧に説明しろ』とか!
こっちは壊すつもりで作ったわけじゃないし、全購入者のウチのたった一人に発生した出来事に対してまで責任とれないよっ。おまけに「お金を払った=お客様はカミサマ=制作者は土下座してでもカミサマの言うこときくべき」みたいな極端な脳内変換するヒトもいるしっ」
  「楽しんでほしいけど、別にコチラから頼んで「遊んでくれ〜」と土下座したわけじゃない。シェアにいたっては「買ってくれ」なんて頼んでない。
だからね、選んでくれたことに感謝するし、できる限りのバグ対策はするよ? 壊れたってのもまぁ、再現性があればちょっとは考えるかも……。デジタルな世界にもかかわらず「相性」なんて曖昧なのもある世界だしねぇ。
でもあくまで「個人の趣味」であって「企業の商品」じゃない。
おんぶに抱っこのサポートは期待しないでね♪っと顔で笑って心で一刀両断
「うわー……陰険……」

▲TOP