*こんてんつ*

1・講師紹介
2・初めまして
3−1・掲示板その一
3−2・掲示板その二
4・メール
5・メッセ
6・チャット
7・フォロー     
8・ゲーム
9・マダムたちの憂鬱
おしまいに

目次の解説 表紙に戻る

「はい、どうぞ。ももさんにはこれね」
「ふむ……いい香りだ。これは……アールグレイだな」
「ぴぃ(パパイヤスティックー)」
「ところで、こんなところで優雅にお茶会、でもないのだろう?」
「ふふっ、一応ウチの弟特製のシフォンケーキも用意してるわよ。せめて場の雰囲気ぐらいなごやかでないと、お客様が逃げちゃうもの。
だからほら、癒し系のももさんと奇麗な男の人。見た目ぐらい優雅でなきゃ」
「なるほど……それで王樹嬢もこちらにきたわけだな……それで表題は……フォロー編か」
「そ。なごやかにいきましょうね」

一・ひょっとして怒ってる?

「掲示板、メールなどなど、管理人や他のお客様と無事に交流しているつもりでも、なんとなく管理人が冷たいな……って感じたことない?」
「ぴー(感じられるだけましなのー)」
「そうね。感じられるだけまだ感受性が豊かよね。んじゃ改めて……
掲示板に自分だけレスがない、メール出した覚えもないのに、何故か管理人から「考えを改めてください」とかいう説得メールをもらったあなた!」
「……身も蓋も無いな(苦笑)」
「でも否定はしないのね♪
他にもインスタントメッセージでいつ話しかけても「忙しい」と断られたり、そもそも自分のメールアドレスが拒否されているあなたに朗報」
「ぴーっ(確実に管理人の逆鱗に触れているのー)」
「まあ、人間間違いはあるものだ……そこで、管理人が本当に勘弁してほしいと思っていること、そして思い当たるならどうすればいいのかの対処法を教授しよう」
「まず最初。明らかに「はじめに」とかいうサイトの注意書きを一切無視した書き込みをしたり、メールを送ってくる人」
「ぴぃ(これは管理人が表向きにこやかに「ここを読んでね」ってお返事がくると思うのー。だから読んでほしいのー。
もしそれで自分が守れないって思ったら、しばらくサイトに遊びにくるのは控えることなの)」
「ひとの考えは十人十色。もし「ご案内」を読んで、自分の考えはこうだから、こうしてほしいって管理人にいうのはお門違い。
自分にあったサイトを探しに行くことをお勧めするわ」
「無論、理路整然と管理人を論破できるならやってみるといい。しかし大抵の管理人はサイトの運営方針を他人に左右されるつもりはない。そんなメールを見ても、ご苦労様とゴミ箱に入れるだけだ。
無駄に時間と電力を使うぐらいなら、自分でサイトを作ればいいだけの話だ」
「ラルクさん、とりあえず紅茶のおかわりはいかが? こめかみに力が入ってますよ?」
「ぴぃっ(そういう王樹さんのソーサー、とっくに割れてるのー♪)」

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二・ワタシ・ニホンゴ・ワッキャリマセーン

「ぴぃ(外国の人からのメール?)」
「違う違う。日本語のサイトで、日本人を対象としたサイトに外国の方がいらっしゃるケースは稀だもの。なおかつ書き込みとなるとね」
「ここでいう日本語とは、当然日本人が使っている言語だ。ある程度年齢を重ねれば大半は読み書きができる。
しかし正しく使っている人間は……意外と少ない」
「例えば「的を得る」なんてよく使っている人いるけど、あれは「的を射た」と「当を得る」がミックスされてしまった、典型的な間違い。他にも有名な所で「汚名挽回」があるわね」
「ぴっぴー(おざなりとなおざりの区別をつけられるヒトが少ないとか?)」
「まぁ、そういうありがちなミスは笑って済む。管理人もひとのことは言えないからな……問題は、分かって使っていない人間だな」
「ぴー(お兄さんの話し方、もったいぶって回りくどくって自分だけわかっているーみたいで小難しいのー)」
「あらあら、ももさんったら、そこが素敵なのよ。オトナの余裕って奴ね」
「……最近は入力した文字を変換しただけで小難しい漢字を並べることができる。それをいいことに、「憂鬱」「魑魅魍魎」「乾坤一擲」といった画数の多い字であろうと使おうとする人間が多い」
「それにちょっとサイト検索するだけで、格言とか諺とか拾えちゃうでしょ。小難しい言い回しを使うことがオトナの証しだと勘違いしている人が多いの……そういうひとに限って「てにをは」ができていなかったりするんだもの……がっかり」
「ぴー(基本がなっていないの。動詞形容詞形容動詞名詞代名詞副詞連体詞感動詞接続詞助動詞助詞ー)」
「(ぱちぱちぱち)素晴らしい。マダムの躾がよくできているようだ。ウチも見習わないといけないな」
「……まだしつけなきゃいけないのかしら、カイル君……。
自分の言葉を使って話をすることは大切よ。でも、初歩的な文法のミスがないかぐらいの見直しはしてね。壊れ過ぎた文章は笑いを通り越して……疲れるの」
「意味をちゃんと理解して、ついでに「盤根錯節」ぐらいソラで書けるぐらいになったら、改めて変換キーの任せるままに文章を打つことをお勧めする。これが読めない、分からないというのであれば……少し読書したまえ」
「ぴっ(意味の通らない文章を延々と綴られても困るの。もし返事が絶対くるはずの文書を送信したのに反応がなければ、もう一度自分がどんな文を書いたか、辞書片手にみてみるの)」
「掲示板はまだしも、メールでの場合はちょっと対処が違うわ。「郵便事故」が起きて届いていない可能性もあるもの。
同じ内容を何度か送信しても管理人さんが応じてくれないなら……このケースを考えてみてね」

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三・私の年齢を聞きたいかね?

「おにーさんの年齢ねぇ……見た目が若くてかっこいいなら、何歳でもいいんじゃない?」
「ありがとう、お嬢さん。
さて、ここでは私の年齢を話したり、管理人たちの現実の年齢を話題にはしない。問題にするのは……ネット上の仮想年齢というべきものかな」
「ぴー(また小難しい言い方なの)」
「……ネット上では文字情報が全てだ。実際に管理人や客同士が交流する……いわば「オフ会」というものを開催しない限りは実年齢は計れない」
「だからネット上での振る舞いが全て。ここで問題なのが……「オトナぶっているコドモ」なの」
「ぴっぴ(ちょっと背伸びしたいお年頃なの?)」
「お嬢さんのように愛らしい振る舞いで、常識の範囲の行動であれば温かく見守ってあげよう」
「弟君が聞いたら泣いて抗議してきそうね。現実でも小学校高学年から中学生のかけての、特に女の子なんかは「オトナの女性」に憧れがちよね。早く大人になりたくて、やんちゃになる盛り。
でも実際はまだまだコドモ。いろんな経験を積んで、いいオトナになるためには必要不可欠な時期でもあるわ」
「よりよいレディになるために……素晴らしいことだ。ただし、物事に例外は付き物だ」
「ふふふっ……「アタシ、コドモだからわかんなぁい。どおして教えてくれなかったんですかぁ」……私、こういうこと言ってきた未成年、何度かハンティングしたことがあるの……未成年犯罪って……報奨金が少なくて、費用対効果がすっごく悪くてね……でも「健全な地球の青年達を育成するために」って、偉いヒトたちが積極的に推進しているせいで、回ってきたら断るに断れないのよね……ふっ、ふふふふっ……」
「ぴーっっ(王樹さんっ、落ち着くのっ。とりあえずここは王樹さんのいる「2231年」じゃないのっ)」
「つまり……年齢に甘えてもらっては困るということだ。王樹嬢は犯罪者を専門に狩る「ハンター」であって「教育者」じゃない。そしてサイト管理人はお客人たちの保護者でも教師でもない。
「教えてくれないから悪い」? 
上等だ。もう一度ここの講座の最初から一文字も飛ばす事なく読んだ上で同じことが言えるか
、勝負してやってもいいぞ
「ぴーーーーっ!!!!!」

(謎の爆発。しばらく静寂)

「あら、ポットの紅茶、冷たくなってるわ。煎れなおしてきますね。ついでにカップも交換しなきゃ」
「ありがとう。ふむ、次はダージリンか。いい香りだ」
「(ちょっとぼろぼろ)ぴー(……えとね、ネット上では年齢が分からないって思ったら大間違いなの。
たとえば「複素数平面」っていう言葉を突然出しても反応できるのは、たぶん高校生以上なの)」
「ももさん……ソレ、現役高校生でも、昔高校生でも、数学嫌いな方には通じないカモ……
他にもね年齢をある程度重ねた人でないと通じない話題にたいして、全く反応を示さない場合とかを何度か経験するうちに、あ、この子、何歳ぐらいだなって分かるものよ」
「もっとも、分かったところでそのことを言ってくる人間はいない。いたとすれば、そいつはここで散々話してきたマナーについて、まったく飲み込めていなかった愚か者ということだ。他人に対する配慮というものを忘れた、傀儡同然の輩だ」
「ぴっ(おにーさん、奇麗な笑顔で怖いこと平然というのー……あのね、チャットでの話し方やメールなんかの書き方で雰囲気は伝わるものなの。文字の並びって、そういう凄いところがあるの)」
「小学一年生の作文と高校3年生の小論文をイメージしてみれば分かるわ。同じお題で書く。どちらもデジタル化して、並べて見比べる。「です・ます」で文体統一したとしても……語彙・内容、ともに大違いでしょ」
「さて、ここで大切なのは「回りの人間は年齢が分かったとしても、言わない」ということ。逆から言えば「年齢を盾に使われても、意味がない」ということだ」
「ネット上では、売買契約の締結とか現実に影響がでる行為をしない限り、年齢は関係ないの。サイトのお客様は……いわばみんなおにーさんと一緒。年齢不詳」
「ぴっ(逆に言えば、おにーさんみたいに、常識をわきまえた行動さえしていれば、何歳でも構わないの)」
「(……吸血鬼の常識が人間の常識と同じとは限らないが……)そういうことだ。年齢を理由にした無礼が成り立たない理屈は……分かっていただけただろうか」
「ちなみにここの「マナー講座」は意図的に小難しい言い回しや漢字を使っているの。ぱっと読んで意味が分からない単語が多いというアナタは、ちょっとネットサーフィンする手を休めて、図書館に行って本を読みましょうね」
「大切なのは……自分の年齢に甘えることなく、また相手を常に目上と思って振る舞うことだ。そう思っていれば自然と礼儀正しく振る舞おうと心掛けるものだろう。そう思わないというのであれば……ふむ、どうしてくれようか」
「ぴーっ(えとね、私の自慢は、この奇麗な歯なの。爪もね、いつもままがきれいにしてくれるの)」
「そうねぇ……全力でやれば、直径一キロぐらいのクレーターは作れるわよ。おしとやかな女性がお好みならば……即効性と遅効性、どちらでもお好きな方を選ばせてあげるわ。何をって…そんな野暮なこと、聞かないでほしいわね(邪笑)」
「とまぁ……こういうことだ。無礼と親しさとを履き違えているようであれば、管理人から絶縁通告されても文句は言えない……現実でも友人には恵まれないだろう。
孤独を愛するというのであれば別だが……孤独と孤高は違うということだけ私からアドバイスしておこう」

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四・「大尉殿、援軍が来ません!」「いや、要請してないし」

「ぴぃ(小さな親切大きなお世話ー)」
「ももさん、もう少しだけオブラートを使って……」
「ぴーー♪(家政婦は見ていたーーーー♪)」
「それ、ビブラート。しかも訳がわかんない……」
「つまり、見ているだけでは飽き足らず、ちょっかいを出すと火傷をするということだな」
「……時々、どうしてカイル君がおにーさんを恐れるのか、分かるような気がするわ……しかも例の家政婦さんは火傷はしてないと思うけど」
「王樹嬢も二時間サスペンスは好きと見える。さて……彼女は御家騒動を鎮火するプロフェッショナルだが、万人がそうとは限らない」
「ぴっ(「も」?? おにーさん、いつテレビ見てるの……?
えとね、時々掲示板やチャットが管理人不在時に荒れるとね、家政婦さん……じゃなくて、正義の味方さんが現れるの)」
「これがねー……実は晴れ時々迷惑。本人は管理人さんのためを思ってやっていることかもしれないけど、ありがた迷惑の場合が多いの」
「たとえば、ささいなミスの指摘。
作品名ミスやキャラクターの名前ミス、こういうものは単純な記憶違いや入力ミスということも考えられる。
だから継続的に間違わない限り管理人も笑って済ませるものだ」
「それをあえて指摘して「管理人さんに失礼ですよ」って……あなたが一番失礼なのよ?」
「ぴーー(王樹さんっ、フォークはケーキを食べるためのものなのっ。皿を砕くための武器じゃないのーっ)」
「たとえ指摘が正当な内容でも、人間間違いを指摘されれば気分を害する。
「自分のためを思ってくれているのだ、ありがとう」と常に感謝の気持ちを抱く賢者ばかりなら、世間はもう少し退屈だろうな」
「ぴぃ(奇麗な笑顔で目が笑ってないの……まま、本当にこのおにーさんが好みなの?)」
「恒常的に間違っているようなら「ひょっとして、××と〇〇、間違ってないですかー?」ってあくまで柔らかく聞くことね。正すんじゃないの。
無礼だなぁって感じる書き込みに関しては、無視。そのうち
管理人が手を下すし、皆が反応しなければそのうち消滅するわよ」
「ぴっぴ(管理人が助かるツッコミは、サポートに関することだけなの。たとえばゲームのバグ回避策の書き込みがあったとするでしょ。でもそれが間違っていたら「違いますよー、これこれこうするんですよー」っていう指摘はOKなの。
間違いを正さないとマズイ書き込みなんて、これくらいなの)」
「にわか管理人は不必要だということだ。客人は客人らしく振る舞っていればよい。
管理人の望みは「
お客様が来てくれる」ことだけ。
管理人は募っていないのだからな」

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五・では最後に……ごめんなさい?

「ぴー(えとね、こうやって管理人サイドのお話ししていると、「管理人って何様のつもりじゃーーっ」て気分になるひともいるかもしれないけど……サイト運営って、天上天下唯我独尊的なところがあるの。お客様は神様には違いないけど、管理人は神様を選ぶの)」
「商売じゃなくて、個人的な趣味で公開しているんだもの。誰だって自分の趣味にケチはつけられたくないでしょ。自然と共感できるお客様だけを選んじゃうわよ。
たくさんのお客様に来てほしい。でもマナーは守ってほしい……管理人の望みはこれだけなのよ。
世界征服とかいう大それた野望や妄想を抱いてるわけじゃなし、これくらい大目に見て欲しいわ」
「そもそも、そこのサイトに遊びに来て、交流を深めたいと願った以上、管理人と趣味の傾向は似通っているわけだ。管理人もそういう人間と遊ぶことを楽しみにしている。
だから交流の断絶は管理人としても痛恨の極みだということをご理解願いたい」
「ぴー(だからね、もっとお話ししたかったのに、遊びたかったのに、ちょっと失礼があって管理人さんを怒らせちゃったっていうときは、しばらく時間を置いて「ごめんなさい」ってメールをくれると管理人もほっとするの)」
「すぐに、でもいいんだけど……管理人も人間だから、頭に血が上っていることもあるし……それはアナタも一緒。気が付かないうちに詫び状が果たし状に化けていたりするかもね。だから一晩ぐらいは頭を冷蔵庫に入れてみてね」
「ぴっ(冷凍庫だと冷やしすぎてカッチカチで、ますます手がつけられない石頭状態になるのー)」
「まぁ、最前も王樹嬢が述べたように、管理人も人間だ。腹に据えかねるような客であれば、永遠に無視される可能性も捨てられないが、そこまでできれば敵ながら天晴れとしか言いようがないな」
「すべての経路……掲示板・メール・サイトまでもアクセス拒否されていたら、ほとんど修復は不可能ね。残念だけど……ていうか、そこまでのことをしたアナタにむしろ敬意を表するわ」
「そうなる前には、管理人が少しずつ厄介者扱いを始める。この時点で気づいたならそれもよし。そのものずばり「警告文書」を受け取ったのならば、素直に非礼を詫び、態度を改めるか……捨て台詞を吐いて二度と来ないかだ。
もちろんそんなことをすれば貴殿のことは管理人仲間の間でブラックリストに載るだろうが、自分で巻いた種だ。甘受したまえ」
「そういう手紙をもらったことがないって人は大丈夫。管理人さんは十分アナタのことをお客様として大切に思っているの。
だからこの講座を見て「ひょっとしたら…」なんて
思うだけでいいわ。
自白と出頭の違いみたい(笑)」
「ぴっ(あえて自分の非を公開する必要はないの。講座の感想や反省はココ宛てなの。制作者やリンク元の方に延々と送っても、かえって迷惑なのー
……警告文書をもらった人は別だけど……)」
「マナーを守って欲しいがためにリンクしたにすぎない。しかし言葉がきついのも否めないな。
……毒と薬は紙一重……失礼、これは王樹嬢の範疇だったか……」
「ふふっ、そうですね。
毒にも薬にもならない講座を目指したつもりはないもの♪ あくまで基本は「楽しいネット交流」であって「愉快に楽しい仮想空間戦闘レポート」じゃないし」
「ぴぃ(伝家の宝刀「サイト閉鎖」は、本当に使いたくないのー)」
「まさしく「伝家の宝刀」。ももさんってば、読書家さん♪
飾った言葉も気取った台詞もいらないの。大切なのは心を込めて「ごめんなさい」だけ。
でも何より
態度で伝えてくれる方が女心をキュンと掴んだりして♪
掲示板の書きこみ方とか、メールの内容が改まってくるだけでも管理人としては大助かり」
「ぴっ(だから謝る前に、まず行動なの。
ところで女心って……王樹さん、態度で告白されたの? 王樹さんの彼氏、奥ゆかしい人なのー?)」
「うーん……直接「好き」とは言われてないから、そうなるのかな……「僕を恋人にして下さい」とは言われたけど(笑)
ラルクさんのところみたいに、日常的にさらりと「愛している」なんて言える仲には程遠いわよ?」
「……まぁ、そういうわけで、フォローについてはこんなところか。一体何をフォローしにきたのか分からなくなってきたな。そろそろこの狂騒劇に幕を下ろそう」
「照れなくてもいいのに……」

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